2008年 GT 500 -Rd.1 SUZUKA
粘り強い走りで10位入賞
シリーズ名: 2008 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名: 開幕戦・鈴鹿GT300km
距離: 5.807km×52周
予選: 3月15日 晴れ・観衆:2万0000人(主催者発表)
決勝: 3月16日 晴れ・観衆:3万2000人( 同 )
待ちに待ったSUPER GTシリーズの開幕。好天に恵まれたことも手伝って、週末2日間で鈴鹿サーキットには5万人を超える多くのファンがサーキットに詰めかけ、シーズン開幕を心行くまで楽しんでいた。今シーズンのドライバーは、今年で3シーズン目を迎えるロイック・デュバルと、今シーズンからチームに加わった平中克幸の新コンビ。
開幕戦の舞台となった鈴鹿サーキットは2週間前に公式テストが行われたばかり。ただし、この時はまだ春先の陽気で気温/路面温度ともに低いままだったが、開幕戦では温度域が上昇。特にタイヤ選択やマシンとのマッチングでは、エンジニア達を悩ませることになった。しかも、走り始めとなった金曜日の練習走行が雨に見舞われてしまい、ドライコンディションでの走行は、土曜日の公式予選から。まさにぶっつけ本番となってしまった。
昨年、圧倒的な速さを発揮したNSXに対して、今シーズンは開幕当初から50kgのウェイトハンディが課せられており、そのためにも充分に走り込んでタイヤにサスペンションを合わせ込む作業が急務。それを考えると、ライバル以上に金曜日の雨が恨めしいところだったが、3年続けてチームのエースドライバーとなったロイックは、マシンが完璧にセットされきっていないハンディを跳ね返すように、午前中に行われた1回目の予選セッションで8番手タイムをマーク。スーパーラップへの進出を果たすことになった。
NSXでの初レースとなる平中も、テスト中から非凡な速さを見せてきたが、この週末に入っても安定した走りを披露。午前中のセッションでも、GT300クラスと混走になった時間帯に、あっさりと予選通過基準タイムをマーク。ロイックのスーパーラップ進出をアシストすることになった。彼のマシンのセットアップに対する拘りなどは、エースのロイックも認めるところとなっている。
午後に行われたスーパーラップも快晴に恵まれた。午前中に8番手タイムをマークしたロイックは3番目にアタックすることになった。だが、直前に出走したドライバーが、アタックラップの途中でクラッシュ。自身のアタックラップに向けてタイヤを温めていたロイックだったが一回リセットされ、再びアウトラップからやり直すことになる。それでもロイックはノーミスのドライビングでコースを攻略。結果的に7番手のグリッドをゲットして見せた。
決勝日となった日曜日も、引き続き好天に恵まれた。朝のウォームアップでは、平中→ロイックのドライバー交替がシミュレーションされていたが、それは午後の決勝レースで実践されることになる。移籍初戦の平中がスタートを担当することになったのだ。混乱が予想されるスタート直後はしっかりとポジションをキープ。その後、レース展開が落ち着いたところで、後半のスティントを担当するロイックが猛チャージする作戦だ。
その目論見通り、平中はステディな走りを見せた。GT300クラスのマシンを周回遅れにするケースでタイムロスがあったのを除けば、1分59秒台の安定したペースで周回を重ねた。ポジション的にも3周目に猛ペースでチャージしてきた1台を先行させたものの、その後はきっちりとポジションキープ。22周を終えてルーティンのピットに入るまで、8位の座をキープし続けている。ピットインでは停止位置を僅かにオーバーするミス(本人談)も見せたが、藤井一三チームディレクターは「想定内」と及第点だ。
平中に替わって12番手でピットアウトしていったロイックだが、我慢のドライビングを強いられることになる。金曜日にドライセッションで走り込めなかったことが災いしたのか、なかなかペースを上げることが出来ない。それでも最後の最後まで粘り強いドライビングを続けポジションをキープ。上位マシンの脱落にも助けられ、10位でチェッカーを受けることになった。
■平中 克幸(ドライバー)コメント
新しいチームでの初レースで、少しプレッシャーもありましたが、自分が出来ることをきっちりやろう、と思っていました。前半のスティントを担当しましたが、レースが始まってからは落ち着いて走ることができ、無事にロイックにマシンを渡すことが出来ました。ピットインの時に停止位置を少し通り過ぎてタイムロスしてしまったのは申し訳なかったです。でも、走りではミスもなかったし、最低限の仕事は出来たと思います。
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