2008年 GT 500 -Rd.3 FUJI

EPSON NSX 予選7位 決勝7位
目まぐるしく変わるコンディションを見極め、7位入賞


シリーズ名: 2008 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名: 第3戦・富士GT500km
距離: 4.563km×110周
予選: 5月3日 雨のち曇り、時々晴れ・観衆:3万1100人(主催者発表)
決勝: 5月4日 晴れ後、曇り時々晴れ・観衆:5万6900人(  同  )





 ゴールデンウィーク恒例となったスーパーGT第3戦・富士GT500kmレースが、富士スピードウェイで開催された。大型連休真っ只中、更に都心から近い富士でのイベントとあって、予選日の3日には3万1千人、決勝日の4日には5万6千人のファンが集まった。ここ富士は、我がエプソン・ナカジマレーシングにとっては2年連続して最終戦で優勝を飾っている“ゲン”のいいサーキット。ロイック・デュバルと平中克幸の新コンビを起用しての戦いも、これで3レース目となり、表彰台への期待も高まるばかりだ。

スーパーラップ進出のかかる予選1回目はウェットコンディションの中で行われた。しかも雨脚は一定でなく、強くなったり弱くなったりを繰り返し、コースコンディションも先が読みづらい。今回チームは、まず2人のドライバーが予選基準タイムをクリアーさせる作戦を執った。予選開始とともに、先ずは平中がコースイン。その時点でのトップタイムをマークすると、平中は直ちにピットに戻ってきた。代わってピットアウトしていったロイックも、平中のマークしたタイムをあっさり1秒上回り、再びトップに返り咲く。路面状態もころころと変わっていく中で、このロイックのタイムも一度は更新されたが、EPSON NSXは最終的に2番手タイムとなり、午後に行われるスーパーラップに臨むこととなった。

昼には天気が一転し、予選2回目までには路面は完全に乾いたが、風と日差しの具合によって気温も路面温度も変わってくる難しいコンディションに変わりはない。スーパーラップは最後から2番目の出走。ロイックは大きなミスもなく好アタックを見せたが、アタック後に「アンダーステア、オーバーステアが大きくて」というコメントを漏らしたように、午後になってドライに急変したコースコンディションに、マシンを完全に合わせ切ることができず、スーパーラップでは7番手タイムにとどまった。

金曜土曜と不安定だった分までカバーするかのように、決勝レースが行われる日曜日は、快晴で明けた。決勝レースはほぼ予定通りの13時59分に正式スタートが切られた。7番手スタートのロイックは、スタート直後の混乱に乗じて1台にかわされたものの、徐々にペースを上げて14周目には再び7番手に復帰。前を行くマシンとの差をじわじわと詰めていき、レースが3分の1を消化する頃にはトップ5までポジションを上げていた。2ストップ作戦がセオリーとなる500kmレースでは、ちょうどこの頃に1回目のピットストップを行うマシンが多いが、EPSON NSXも38周を消化したところでピットイン。ガソリン補給とタイヤ交換を済ませ、ドライバーはロイックのままでコースへと戻っていった。

6位でコースに復帰したロイックは前を行く18号車のNSXにすぐに追いつき、数周にわたるバトルを展開。47周目には最終コーナーの立ち上がりで追いつくと並んでストレートへと入っていく。勝負は1コーナーのブレーキング。アウト側に並ぶロイックは少しブレーキングを遅らせて勝負に出たが、ここで若干リヤがすべりスピン。後方のマシンにもかわされポジションダウンとなってしまった。しかしまだまだペースの落ちないEPSON NSXは前との差を徐々に詰めながら、70周を終えたところで2度目のルーティーンピットイン。

ここでロイックからマシンを託された平中は8位でコースに復帰。前半スティントではペース良く周回を重ねていたEPSON NSXだが、後半に入るとガソリンの搭載量や路面コンディションの変化により、徐々にペースが上がらなくなってくる。それでも何とか前方のマシンに追いついた平中だが、なんとその前方のマシンが目の前で単独スピン。すり抜けるようにこれを回避した平中は、更にコーナー先の死角部分にいたGT300のスロー走行中のマシンをも、あわやのところで回避。巧みなドライビングを見せて110周のレースを無事に走りきり、スタートと同じ7位でチェッカーを受けた。

めまぐるしく天候の変わるレースウィークを、ドライバーを含めたチーム力で戦い抜き選手権ポイントを4ポイント獲得したエプソン・ナカジマレーシング。次戦は灼熱のセパンで上位入賞を目指す。







■平中 克幸(ドライバー)コメント
僕のスティントでは、目の前でスピンする車があったりして、難しいレースでした。車の状態も前半ではすごく調子もよかったのが、後半にはペースが少しずつ落ちてきてしまって、残念なレースでしたね。
次のセパンの前にはテストもあるので、そこでいいデータを取りつつ、自分の中にもある改善するポイントもしっかり直して、セパンに臨みたいと思います。